Excelマクロの作り方|ChatGPTで自動生成する方法と実例【初心者向け】

Uncategorized

「この作業、スクリプトで自動化できたらもっと早く終わるのに…」

そんな風に思ったことはありませんか?

業務効率化にはプログラミングスキルが必要だと諦めていた方に朗報です。ChatGPTを活用すれば、プログラミング初心者でも実用的なExcelマクロやスクリプトを作成できる時代になりました。

実際に私は、ChatGPTを使って1時間で複雑なデータ取り込みマクロを完成させ、毎日10分の作業時間を削減することに成功しました。この記事では、その具体的な方法と実践テクニックを詳しく解説します。


なぜChatGPTでスクリプト生成なのか?

従来、業務自動化には以下のような課題がありました:

  • プログラミング言語の学習に時間がかかる
  • 文法エラーのデバッグが難しい
  • 実装方法が分からず挫折してしまう

しかし、ChatGPTなら自然言語で指示するだけで、実用レベルのコードを生成してくれます。VBAやPython、Google Apps Scriptなど、様々な言語に対応しているのも大きなメリットです。


ChatGPTでスクリプトを作成する3つのステップ

STEP1:やりたいことを具体的に詳しく伝える

AIはあなたのExcelファイルを直接見ることができません。そのため、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識して詳細に説明することが重要です。

良い指示の例:

前提条件:
- シート名は「個人日報」
- A列からZ列まで同じ列構成
- AA列に「登録済」フラグを設定

実行したい処理:
1. ファイルダイアログで複数のExcelファイルを選択
2. AA列が空白の行のみA〜Z列をコピー
3. データを「個人日報」シートに追加
4. 取り込み後、元ファイルのAA列に「登録済」と記入
5. 元ファイルが開いている場合は「New_元ファイル名」で保存
6. 完了メッセージを表示

このようにデータ構造、条件分岐、エラーハンドリングまで明確に指定すると、精度の高いコードが生成されます。


STEP2:エラーが出ても焦らず根気よく対応

ChatGPTが生成したコードは、最初から完璧に動作することはほとんどありません。これは当たり前のことなので心配不要です。

効果的なエラー報告の方法:

実行時エラー'1004'が発生しました。
エラー箇所:
Range("A1").Value = データ

エラーが出たコード全体:
[該当する10行程度のコード]

このエラーを修正してください。

エラーメッセージとコードの該当箇所を正確に伝えることで、ChatGPTは適切な修正案を提示してくれます。私の経験では、平均3〜5回の修正で実用レベルに到達します。


STEP3:コードの基本構造は理解しておく

「全く知識がなくても大丈夫」とは言いましたが、最低限の基礎知識があると作業効率が格段に上がります

学んでおくと便利な知識:

  • 変数の概念(データを一時的に保存する箱)
  • ループ処理(同じ作業を繰り返す)
  • 条件分岐(もし〜なら〜する)
  • オブジェクトの構造(WorkbookやSheetの関係性)

これらはYouTubeの入門動画を1〜2時間見るだけで十分理解できます。完全に理解する必要はなく、「なんとなくこういう仕組みか」程度で問題ありません。


実例:1時間で完成したデータ取り込みマクロ

実際に私がChatGPTに依頼した内容を紹介します。

実装した機能:

【前提条件】
・取り込み先:個人日報.xlsm
・取り込み元:複数の作業報告書.xlsx
・列構成:A〜Z列は両ファイルで同一

【処理フロー】
1. ファイル選択ダイアログを表示(複数選択可)
2. 各ファイルのAA列が空白の行を抽出
3. A〜Z列のデータを個人日報に追加
4. 取り込み元のAA列に「登録済」と記入
5. 元ファイルが使用中の場合「New_」をつけて保存
6. 全ファイル処理後、完了メッセージ表示

作成にかかった時間:

  • 初回コード生成:5分
  • エラー修正(4回):30分
  • テスト・微調整:25分
  • 合計:約1時間

従来なら半日〜1日かかっていた作業が、わずか1時間で完成しました。


ChatGPTでスクリプト生成する際の注意点

❌ 避けるべきこと

  1. 盲目的な信頼:生成されたコードをそのまま本番環境で使用
  2. 曖昧な指示:「良い感じに作って」といった抽象的な依頼
  3. エラー内容を伝えない:「動きません」だけの報告
  4. セキュリティ軽視:機密情報を含むコードをそのまま貼り付け

✅ 推奨する使い方

  1. テスト環境で検証:必ずコピーしたファイルで動作確認
  2. 段階的な実装:複雑な処理は小さく分けて作成
  3. コメントを追加:後で見返した時に理解できるよう記録
  4. バージョン管理:動作したコードは別途保存しておく

さらに効率を上げる活用テクニック

1. プロンプトテンプレートを作成

よく使う指示はテンプレート化しておくと便利です:

【VBAマクロ作成依頼テンプレート】
目的:[何をしたいか]
対象ファイル:[ファイル名、シート名]
データ構造:[列構成、データ型]
処理内容:[ステップごとに箇条書き]
エラー処理:[想定されるエラーとその対応]

2. 他の言語にも応用

Excelマクロだけでなく:

  • Google Apps Script(スプレッドシート自動化)
  • Python(データ分析、ファイル操作)
  • PowerShell(Windows自動化)

なども同じ方法で作成できます。

3. 既存コードの改善にも活用

以下のコードを実行速度を改善してください:
[既存コード]

このように依頼すれば、パフォーマンス改善の提案も得られます。


まとめ:AI時代の業務効率化術

ChatGPTを活用したスクリプト生成は、プログラミング初心者でも実践できる最強の業務効率化ツールです。

この記事のポイント:

✅ 自然言語で詳細に指示すれば高精度なコードが生成される
✅ エラーは当たり前、根気よく対話して修正する
✅ 最低限の基礎知識があると効率が飛躍的に向上
✅ 1時間の投資で月数時間〜数十時間の時短が実現
✅ 部署全体で活用すれば累積効果は計り知れない

ただし、AIは完璧ではないことを忘れずに。生成されたコードは必ずテストし、自分でも理解する努力を続けましょう。

AIを「便利な同僚」として上手に付き合うことで、あなたの仕事はもっと創造的で価値の高いものに変わっていきます。

今日からあなたもChatGPTで業務自動化を始めてみませんか?


2時間でExcelマクロの基本がわかる VBA超入門(本×動画)

👉 Kindle版あり/初心者向けのVBA超入門


関連キーワード

ChatGPT 活用法 | Excelマクロ 自動生成 | VBA 初心者 | 業務効率化 ツール | プログラミング不要 | AI スクリプト生成 | 時短テクニック | 仕事 自動化

コメント

タイトルとURLをコピーしました